本
- 作者: 大野更紗
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2011/06/15
- メディア: 単行本
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野崎さんのブログで紹介されていて、まずは連載を読む。
http://www.poplarbeech.com/komatteruhito/005097.html
切なくて、泣いた。これ読んだ人はみんな、大野さんのことが好きになっちゃうんじゃないかな。
- 作者: 濱本真男
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/05/14
- メディア: 単行本
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「イタリア・フェミニズムと「青い芝の会」を例にとって、1970年代の社会運動が果たした存外の役割を批判的に検討した結果、それは資本主義の打倒であるどころか、補完であり、強化でさえあるといえることが明らかになったように思う。このような「成果」に見出すべき問題は、スピノザ由来のものであり、ドゥルーズとガタリによって再提示され、ハートやネグリもおそらく意図的に引用している次のような問題だ。「すなわち「なぜ人びとは、あたかも自分たちが救われるためででもあるかのように、みずからすすんで隷属するためにかくも執拗に戦うのか」、といった問題」である。
ここでその問いに答えを与えることはできない。ただ1ついえることは、近代的労働の定義に「生そのもの」としての労働の定義を加えたところで、労働の概念が適切に補完されるわけではないということである。そして、後者が前者に還元(=包摂)され、近代的労働の過剰な定義として提示され、それが労働権力の過剰と結びついているということだ。また、さらなる力関係を備給される労働権力が権力である以上、存在しなければならない争いの相手の特徴を不可視化したうえでその力を包摂していく、これがポストモダンの労働権力の戦略になっているということである。」p48