野崎泰伸著『生を肯定する倫理へ−障害学の視点から』

いよいよ刊行です(^^)。表紙がシンプルで素敵です。読むの楽しみ。ちょっとずつ紹介していきますヽ(^。^)ノ

出版社の白澤社による紹介ブログ
http://d.hatena.ne.jp/hakutakusha/20110622/1308721709

生を肯定する倫理へ―障害学の視点から

生を肯定する倫理へ―障害学の視点から

本書の哲学的貢献については哲学のことを知らないのでよくわからないが、現在の倫理学の到達地点(著者は、功利主義リベラリズム、セン、ベーシックインカム、シンガーなどを検討対象にしている)において、「存在の肯定」という障害当事者にとって(あるいはすべての人にとって)重要な規範的命題に立脚するなら、どれも穴があることを言っている。私自身、野崎さんと同じ立ち位置に立って研究を進めているので、野崎さんのご研究の成果は、ほりょうしきれない哲学的領域の難しい議論を「存在の肯定」という視座からわかりやすく検討してくれており、とても有り難いし、役立ちます。