認知運動療法

時間もなく、ほとんど勉強できていないのだが、自分の患者さんで、もう少し動きがでてくれたら、と思う片麻痺の患者さんがおり、お隣の病院におられる認知運動療法の先生にお時間を頂き、私の訓練場面を見ていただいた。なかなか恥ずかしいし、恥さらしだなぁと我ながら赤面なのだが、それでも(だからこそ?)、身をもって反省することがたくさんあった。先生は、私が患者さんの手をどうもつか、伸張反射の扱いから、視線鋭くみておられたのだ。あとで指摘を受け、うーん確かに、我ながら随分ぞんざいな扱いをしていたのだなぁとつくづく反省だった。私の持ち方しだいでは患者さんの手の痙性を高めてしまうこともあるらしい。そして、私の行っていたのは、知覚課題であり、認知運動療法ではないらしい。うーん、かも。その先生が、私の患者さんに対してくださったのを見ていると、患者さんが、自分の手の動きを、視覚を便りにしながら(も?)、構造的に感受しているのが見て取れた。そして、自分の筋感覚を「あった!」と答えていたのだ。これには感動してしまった。なぜなら、その患者さんは、私とだと「わからない...」と言うことが多いのだ。自分の身体感覚をつかみあぐねているのだ。「わからない...」を聴くたびに私は落ち込みつつ、不遜にもこの患者さんだからだろうか?と思ってしまっていたが、私のやり方が悪かったことが判明した。もっともっと左右の身体を往来した方がいいらしい。そして、もっとご本人にとってわかりやすい左手でいろいろ感じてもらうのがいいと感じた。面倒だと思うところに答えがあるらしい。