地域リハ

ここんとこ「地域リハ」をキーワードにいろいろ物色しているが、いろいろつながってきて面白い。例えば、こないだのSさんのデイサービスでのボラの話しなども、もちろん関連してくるわけだ。リスク管理の問題。地域というと、たしかに、医療を離れた感があって、理学・作業・言語療法などが関わるにしても、病院でやるのとは、当然目的が異なってくる。そうすると、QOLとか、生活(ADL)、ケア、・・・というような概念が重要になってくる。OTジャーナルなんかでかなり前から地域リハに着目していたこともわかった。1989年のジャーナルに地域リハに関する座談会があって、寺ちんが出てた。この頃ってたしか、私が養成校に入ったころかな。寺ちんが学科長でエラいこわかったが、当時、寺ちん全盛の時代だったんだね。マジこわかったんだな。老健法のからみで、高齢者に対する支援をどうしてくかっていうので、どうやら、地域リハに関心が向けられていったようだ。だから、高齢者、というのも重要なキーワードになってくる。今は、高齢者の支援のあり方ということで、単独の主題として扱われるけれども、地域リハとの重複の度合いが強いというか、同根の問題として考えられそう。QOLっていう概念は、という意味で、考えないといけない概念だ。例えば、病院のOTだったら、セラピーの効果が問われるが、地域とかになると、それも重要なんだろうけど、その人らしさだとか、その人の望む、とかって表現されるような部分、それがQOLと1つに表現されるものなんじゃないかな。なんにも調べてないから全然わかんないけど「QOL」概念を整理するだけでもえらい膨大そう。ちなみにこんな有益そうなサイトがあった。http://www.geocities.jp/kazu_hiro/nurse/qol.htm で、そんなこんなで気になっているのが、「BOL」という概念。主観的QOL概念として提案されたものだが、自己性:自分のやりたこと実行できていると思える、社会性:その事が家族や所属集団に役に立っていると思える、のバランスの重要性が指摘される。ほんで、センとヌスバウムが編著のQOL本をぱらぱら見たりしてるのだが、やっぱり「平等」ということを考えたときに、主観オンリーでは、無理あるよね、と思うし、かといって、客観オンリーでも、人はそれぞれ、嗜好、選好、価値、もろもろ、あるからね、センが言うように、人は時にあえて苦しい状況を選ぶこともあるしね、それがその本人にとっての選択でもあったりするわけで、客観的にみて、どうとも言えんし。あとは、となると、BOLは、あくまで、doingのことなんだよね。でも、もちろん、QOLには、beingの部分もあるわけで、じゃ、それはOTは考えなくていいのか、といえば、もちろんそうではないはずで。
なんかむずかしいわ〜。