老いと死

いま、立岩先生のALSの本読んでる。
息が苦しくなって、人工呼吸器つけるとか、つけないとか、その辺の話。
それにつけても、家族から「生きてほしい」と言われ、「生きる」ことを選択した、
という話は、なんとも幸せな話のように思えた。

私だったらどうだろう。
そもそもそんな状態になったとき
そんな風に言ってくれる人がいるかどうか不明。
その場合、私はそれでも、呼吸器をつけてでも、
自分の命をこの世に置いとこうとする選択をするだろうか。
たぶんもしかして、しないんじゃないかな。
特に、身体に精神が閉じこめられてしまうような状態ならなおさら。
孤独に、惨めに、死を選ぶしかないような、気がする。

で、そんな暗い気分になって思い出すのが
小さい頃、私をかわいがってくれた、おじちゃん、おばちゃんが
年取って、(たぶん)孤独に迎えた/わざるを得なかった死、だ。
思い出すと悲しくて悲しくてしょうがない。
私が小さかった頃は、みんな、のんきで、わきあいあいとしてて、
自分が関わりたい人を大切にできて、大切にされて、楽しかった。
なのに、最期は、家族に死を待たれ、捨てられ、
たったひとりで、逝くしかなかった。
そんなこと望んでいたはずないのだ。

もうやだ。