のざりんさんと「障害学の挑戦」へ

昨日は東大へ。
「障害学の挑戦」聞きに行った。
残念ながら、新しい話を聞いた印象はなかった。
そういう意味ではちょっと物足りない印象。

のざりんさん。お疲れさまでした。
交通費代分、ちょっともったいなかったかな?
今、修論など拝見させていただいている最中ですが、
とても興味深く読ませていただいております。
ありがとうございました。

あそっか、でも、「アファマティブアクション」
の問題性について考える必要があると思わせてくれたのは大きな収穫。


東大に、「東大に入る能力の足りない人が入る」ことについて
福島先生は、「アファマティブアクション」と読み替えて
いろいろお話くださったのだが、そのなかで、
「純粋東大生」つまり、将来、日本をしょってたつ人達のためにも
必要だ、という言い方もされていて、ちょっと気になった。

ロールスの正義の第2原理が、「アファマティブアクション」
的発想ということだが、のざりんさんの関西倫理学会報告で、
ロールズの正義論が優生思想と親和性があると言ってるが、
なんとなくつながってるような気がする。

結局、「アファマティブアクション」の問題は、
一見してバリアを解消しているように見えて
内実は「優生思想」を再生産してしまっていることではないかと思う。

それは働く現場でもそうで、障害者雇用の現状を見ると
「アファマティブアクション」で、働けたとしても、実際は、
お客さまのようにしてたり、周囲はその人に仕事を「分け与える」
という「余分」な仕事を内心は嫌がっているために、そのことが真剣には考えられず、結果的にはその人は働けていない、ということになってしまったりもする。
つまり、その人が働けることが、周囲の善意にまかせられてしまうのだ。
その辺のことをどう言うか。