職業選択の自由

職業を選択する自由について

 障害を有している人は、障害を持っていない人に比べて、障害によって職業を選択する自由が明らかに制限されている。それは、職業に結びつくような教育機会の制限、障害によって期待さされることができないために制限されるということなどの理由による。あるいは、市場では、同じだけできて、経験年数なども同じな健常者と障害者がいた場合、障害者の方が蹴られる可能性が高いと考える。それは、障害者が同じ職場環境で働くときに支払わなければならない負担が嫌がられる可能性もあるし、差別的な態度によることも考えられる。
 私が考えたいことは、職業選択の自由というのは認められ得るのか。認められるのだとすれば、どの水準においてどの程度認められ得るのか、ということだ。
 ちなみに、私は獣医になりたかったのだが、能力が足らず、そのための学校に行くことができず、しょうがなく今の仕事についた。これも、能力が足りないという一種の障害とは言えないのか?
 考えてみると、この社会では、あたまがよい方が、明らかに、職業の選択の機会が広がる。つまり、それだけ、自分がやりたいことをやれる可能性が広がるということだ。
 こういう問題に対して、センのケイパビリティ・アプローチでは、どこまでの自由の平等を保障するのだろうか。