田邊順一氏による待望の写真集「そのままのあなたでいい・・・」〜こころの居場所で出会った笑顔〜 2000円 筒井書房

田邊順一さんは、これまで認知症の方々の写真を撮ってこられたので、見る前からてっきり認知症の方々の写真集だ!と思い込んでしまい、そのような内容のお礼状をお送りしてしまった・・。なんとも恥ずかしい・・。

こちらはクッキングハウスという場に集う精神の病を持つ人たちの写真集です。「希望の灯が輝く瞬間の笑顔を、残しておいてあげたい」と言う願からクッキングハウスの25周年を記念して田邊さんに白羽の矢が立ったということのようです。

という言葉のとおり、お一人おひとりの心からの笑顔の時が凝縮されていて、なんだかとっても生きるエネルギーが満ちた写真集です。

クッキングハウスのHP:http://www.cookinghouse.jp/

ちなみに、田邊順一さんの認知症の方の写真が掲載されている本。当たり前ですが、写真というのは、それを助ける言葉とともに、言葉以上のリアリティを突きつけてくれます。とはいえ、写真のアングルは無限大に存在しており、撮る人の感性とか、知識・経験だとか、問題意識・問題関心等々で切り取られる瞬間、ところは無限大の中から唯一のその1枚に囲われるわけで、田邊さんの写真の持つ言葉は、たぶんそういう意味ですごく重たさがあるんだと思います。

認知症の人の歴史を学びませんか

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