嬉しいクリスマスプレゼント


 昨年の12月24日に、言語学者の堀越喜晴さんからご著書『バリアオーバーコミュニケーション』が、また、幼馴染からかわいいクリスマスカードが届いた。とってもうれしかったので、セットにして持ち歩いています(*^_^*)。でもぼちぼち読み終わってしまう...。ありがとうございました。

バリアオーバーコミュニケーション―心に風を通わせよう

バリアオーバーコミュニケーション―心に風を通わせよう

 堀越喜晴さんは、NHKラジオ放送の「視覚障害者のみなさんへ」にレギュラー出演しておられたとのことで、ご存じの方も多いかと思う。この本は、そのラジオ番組でお話されたことをまとめたもの。短いエッセイで綴られた本書だが、読みとおすと心の風通しがよくなってスーッとする感じがする。その実しっかりとした構成があって、読む人の感情を浄化してくれる音楽みたいな本だ。そんな一面もありつつ、この本の主張は明確にある。それに関すると思われる一文を紹介する。

「「バリアオーバー(バリア超え)」ということが真剣に考えられ、実践されなければならないと考える。特に心に関するかぎり、どうしたってバリアはなくならない。いやむしろ、ある意味では一個の人間として、それぞれにしっかりと心のバリアを持つことは必要不可欠だとさえ言えるかもしれない。しかし私たちの心には、言葉などを通して互いに心の声を聴き合い、バリアの上に広がる1つの青空を共に眺め、扉を開いて互いに心に風を通わせ合いながら成長していくことのできる能力が与えられている。それこそが、「コミュニケーション」の本質なのではないだろうか。」(p14)

エッセイには、バリアから目をそむけないで、それでも他者と気持ちよく繋がることのできるコミュニケーションのエッセンスがいっぱい散りばめられている。堀越さんて言葉・コミュニケーションの達人なんだろうな。今度ぜひお会いしてみたい(^^)