ヘルプマン
- 作者: くさか里樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/05/21
- メディア: コミック
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山中さん、ありがとうございました(^^)。1巻から6巻を読了。介護という仕事に魅せられた主人公が、破天荒なんだけど認知症高齢者の心をとらえた介護をして、在宅介護地獄に光をさしたり、介護現場にある常識に対して疑問符を落としたりしていくというストーリー。介護現場の現実的な問題点が緻密に調べられている感じで、展開されるどの話も、現実に存在するどこかを重ね合わせるようにしていつのまにか読んでいる。介護の汚さ、労力、報われなさ、等は、どんどん介護者を追い詰めて、それがさらに当事者不在の介護という悪循環を生んでいくが、ヘルプマンの恩田くん、神崎くんの、「当事者の笑顔がみたい」から進められる当事者視点の介護のやり方は、漫画という仮想空間ではあるけれども、その介護によって認知症高齢者が変容していく姿には納得できるし、思わず感動で涙がこみ上げてきたりした(T_T)。