高梁市ハローワークへ

今日は、授業が終わった後に、港先生についてゆき、高梁市ハローワークへ。先生が行っている「精神障害を持つ人たちの働くことの応援」の一環で。今、大学の方へ、K作業所から数人の精神障害を持つ人が、週1回、2時間程度働きに来ているが、そのように短時間で働ける場所が他に、数か所ある。港先生はじめ、K作業所の職員の方、働く場を提供してくださった方、精神障害を持つ人が働くということへの理解と志を持った人たちが力を尽くして、働ける場所の開拓を行ってきた努力が形になったものだ。今日の話は、いよいよその先を行こうとするものだった。ハローワーク職員、能力開発機構の偉い方が集ってくださり、現行で利用できるお金のもらえる制度について、いろいろ説明を受けた。現在の働き方では、やはり、働く場を提供してくださる事業主様へのメリットが乏しいので、何か、うまい制度を使って、事業主様へ還元できるものはないのかということ、もう1つは、なんといっても、精神障害を持つ人たちにとっても、働くことについてステップアップになるものはないのか、というのが、一番の目的であったようだ。当初は、使える制度ない...ような雰囲気だったが、しだいに、精神障害を持つ人のためのトライアル雇用(正式名称は、ステップアップ雇用だったか...)が使えそうだ!!!ということになり、居合わせた人たちの表情が希望に満ちた様子になってきたのが印象的だった。これを使えれば、事業主様へもお金が行き、また、働く精神障害者にとっても、雇用契約へのチャンスが広がってくる。制度的に3人程度のグループで就労する形態を取るのが、安全かつお金的にもよさそう!、と結構具体的な話にまで展開していた。港先生、作業所の職員のMさんは、感無量な様子だった。これまでの歩みのなかであまりにも周囲の抵抗が大きかったのだ。高梁は田舎なので?、特に、精神障害を持つ人が働くことへの違和感が大きいらしい。拒否、否定、妨害、反発などに遭遇した話は尽きない。今日は、これまでの5年間のなかで最もみんなが前向きになっていた会議だったと、港先生、Mさんは口をそろえて言っていた。会も終わり、ハローワークの方との歓談のなかで、障害を持つ人の職場以前の、実習を行えるような職場を開拓できないかという話がでているとのこと。そのための拠点が必要なんだけどという話。何か大学と連携できるかも知れないと思った。