昨日は

久しぶりに、ajiさん、Mさんに会った。新宿のアジア料理のお店へ。なかなかにおいしかったが、久しぶりにトムヤムクンとか刺激的なものを食べたせいか、その後、腹痛を起こし、トイレに何度か駆け込んだ。ほんとにいろんな話になり、楽しかったのだが、印象に残ってることとして、「寝たきりな○○さん」についての話。ある医師が、「寝たきり」は死を早めるというようなことを言っていたのだが、いま、私の叔母が、ほぼ寝たきりの状態になり、しかもいろんな医療ケアを必要とする状態にもなり、私は叔母にできるだけ長生きしてほしいので、うーん、それはイヤな話だなぁと思っていた。でも、ALSの人たちって、まあ、いわば「寝たきり」ではあるが、人工呼吸器つけてけっこう長生きしてんぞ!?とも感じており、ほんとに「寝たきり」が死を早めるのかなぁ・・・と気にはなっていたのだ。それで、ajiさんに聞いてみたところ、いやいやそれはちゃうねん、とのことで、人工呼吸器つけて今年93歳、文字盤で言いたい放題のおじいちゃんがおるし、ALSは疾患の特性もあり、寝たきりになった方が体力も温存でき、長生きできるということなのだ。問題は、しっかりしたケアを行えるか否か、だそう。それは、私も、昨年の8月に再々脳出血で倒れてからの叔母を見ていてつくづく感じることで、排泄の際のケア、口腔ケア等をしっかりしてくれるか否かで、感染症の問題は回避できるし、熱が出なければ、叔母はけっこうご機嫌で過ごせるのだ。いまいる急性期の病院は、8月に倒れた際にもいた病院で、この病院は、ほんとにケアをよくしてくれる。この間は、ちゃんと歯磨粉で歯を磨いてくれており、え?それはその後どうするんだろう?と思ってみてたら、タオルで口のなかをきれいにふき取り、その後、しっかり両鼻から吸引をしてくれ、謝って口腔内に入ったかも知れない水分もきれいに取ってくれた。へー、歯磨き粉で歯磨くんですか?とこれまで見たことなかったので、尋ねたところ、「ま、水でやる人もいますけどね、歯磨き粉だと後で気持ちいいじゃないですか」と。叔母もやってるときは嫌がっていたが、その後、その看護婦さんに体位を整えてもらい、ふとんを首元までかけてもらったら、「寄宿舎暮らしの良い子」みたいなふうに、おとなしく寝る準備に取りかかったようだった。そんなことがあったよ、とうちの親(叔母の妹)に言ったら、叔母は、元気だった頃、毎晩寝る前の歯磨きをおっくうでいやだ〜、と言いながら、欠かしてなかったそうだ。私も8月以来、いろいろな人の叔母のケアを見てきたが、ほんとにこれには感動し、叔母に関わるすべての介護・看護師がこの人だったら、叔母はどんなにか幸せだろうなぁ、と思ったしだいだった。逆にいえば、現実的には、これだけのケアを受けられること自体が稀なことであり、しかも、ケアスタッフの力量の差というのは、相当なもの、ということだ。しかもいいケアをしてくれる人の方が圧倒的に少ない。