昨年の年末に聴いた第九のこと

忘れないように書いとく。
都響の演奏だったのだが、指揮が、ギュンター・ノイホルトという人。場所はサントリーホールだったのだが、サントリーホールは、オーケストラを囲むようにも席があり、丁度、オーケストラの側面の位置で、指揮者の顔が見える位置だった。とにかくその指揮があまりに素晴らしくて、しばらく第九にはまってしまったのだった。ほんとに、指揮ってのはすごいもんだ。音のほんのわずか前をいくのだが、なぜに指先の僅かな開閉や、腕の振りの位置、大きさによって、ああも見事に音を表現できてしまうのだろう。はっきりいって、音が必要ないくらいに、私は、指揮によって、第九を聴いた。