本読んで「ぞわ」
というような感触をここしばらく味わってなかったなぁと思う。(博論に関係ないと思うと途端に)本読む気力もないし、当然、本読んで感動もないしで、忘れてしまうほど久しぶりにそんな感触があって嬉しい。ああそんな自然とした感情があったのかと少し思い出した感じすらする。思うに「博論うつ」だったのかもしれない。
- 作者: 鷲田清一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/07
- メディア: 単行本
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「<奥行き>こそ、次元としてそれみずからは隠れる「否定性」である。「否定性の問題、これは奥行きの問題である」。みずからは隠れることで世界に厚みをもたらすもの、この「見えるものの見えないもの」が、やがてメルロ=ポンティにおいて太字で「存在」とよばれることになる。歴史の存在論は、「存在」の深みにおいて、<肉>の存在論へと連結されることになる」(p248)