職業人生は短い

とある先生が言っていて、そのときはピンとこなかったが、定年が60歳前後とすると、私の職業人生も折り返し地点あたりだ。あと残り20年くらい。これまでだってあっという間だったのだから、おそらく残りだってあっという間に違いない。職業人生のみならず、人生ってあっという間だ。この4月で臨床現場から教育現場に仕事環境が変わった。まだ変わってからわずか1週間だが、同じ「作業療法」に関連する仕事にも関わらず、それを行うか、教えるか、では随分と異なることを悟った。臨床には臨床の大変さがあったが、教育には教育の大変さがある。特に、大学での教育というのは、限られた教科を受け持ち、1週間・半期の学生との出会いのなかで、少なくともその教科に関しては、ここまでの習熟を目指すというもの。その限られた時間のなかで、自分が学生に対して十分なことができるだろうか、と思うと、1週間に1度の講義に対する緊張感が高まらざるを得ない。おそらく、そんなことを悩んでいたら、あっという間に10年とか経っちゃうんだろうな、と思ったら、少し悲しくなってしまった。。。